高松機械工業株式会社では、新たに8インチCNC旋盤「XT-8M」を開発いたしました。
「XT-8」に回転工具機能をプラスした本機。
Xシリーズのコンセプトである小さなボディはそのままに、側面ミーリングなどの二次加工が可能です。
開発概要
8インチクラスの主力機種として好評をいただいてきた「XL-150」。そのコンセプトを受け継ぎつつ、さらにソフト面のレベルアップ・ローダの使いやすさ向上を叶えたのが「XT-8M」です。
自動車のEV化が進み、複合加工や自動化への需要が高まる中、「XT-8M」はミーリング機能も搭載し、幅広い加工のニーズに対応します。
特長
1. 主軸貫通穴径を拡大したことで、より大径のワークに対応
オプションとして、主軸の大貫通径仕様(Φ120mm)を追加。従来機では加工が難しかったサイズのワークにも対応できます。
2. 高い回転工具能力により、加工時間を短縮
出力5.5/3.7/2.2kWモータを採用し、高い切削能力で加工時間を短縮。
タレットはボルトマウント方式(BMT)を採用することで、各ホルダメーカの豊富なアタッチメントに対応します。
3. 充実の制御機能
FGHローダ(FANUC制御のガントリーローダ)仕様では、独自技術の「TAKAMAZオペレーティングシステム」を利用できます。
このシステムは、加工ごとに機械の状態を自動保存する「トレーサビリティ機能」を備えています。
機械状態を後から確認できることで、加工ワークの品質管理に活用できます。
その他にも、機械本体と⾃動化装置の制御をFANUC操作で⼀元化することで、扱いやすく段取りのしやすいシステムが構築できます。
4.切粉除去機能により清掃作業を軽減
ドアのレール部や機内のタレット上部といった切粉が溜まりやすい位置に、切削油を吐出する装置を搭載。
切粉が滞留せず機内の排出口に流れていくため、清掃回数が減り、稼働率の向上が期待できます。
なお本機構は特許申請中です。
今回は、新製品「XT-8M」の特長をご紹介しました。
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