この度、弊社社員が上記表彰において各賞を受賞いたしました。
賞名 | 発明名称 | 発明者名 |
発明協会会長賞 | 省スペースCNC旋盤の芯高さ 調整機構(特許第4774428号) |
技術部 開発課 和田 弘光 技術部 開発課 金子 義幸 |
発明奨励賞 | 切削工具をクランプする治具の 高剛性化(特許第5295728号) |
営業本部 業務部 沢山 一也 技術部 技術管理課 金平 克史 |
・省スペースCNC旋盤の芯高さ調整機構(特許第4774428号)
工作機械の主軸芯高と加工工具の刃先の芯高を合わせる際、従来は間座の厚みを現物寸法に合わせ研磨して調整する方法が一般的でした。そのため間座を取外すために一度組んだユニットを取外す必要がありました。
本発明では、刃物側のスライドユニット(X軸スライド)を機械本体から分離しボルトで締結する構造とすることで、簡単に芯高合わせが行えるようになりました。これは作業工数の大幅削減と作業エリアの確保を実現する特許技術で、USL-480・XW-30等の機種に採用されています。
・切削工具をクランプする治具の高剛性化(特許第5295728号)
従来のバイト固定方法では、バイトの片側は平面で固定されるのに対し、反対側は2つのボルトの頭しか接しておらず、均一な固定が困難でした。
本発明の「くさび型」バイト固定治具では、バイトが上面、下面共に平面で固定されることにより、剛性が向上し、寿命を20%延ばすことが可能です。また制振合金を採用することで、振動吸収特性を最大限に発揮しています。本固定治具はSKV-8に標準搭載され、XL-100・XL-150・XL-200等の機種でも採用されています。
※詳しくは高松流技 No.10「DAW制振合金クランプホルダ使用での刃具寿命の延長」を参照