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2021.11.22

令和3年度中部地方発明表彰を受賞しました

この度、弊社社員が令和3年度中部地方発明表彰において発明奨励賞を受賞いたしました。

賞名 発明名称 発明者名
発明奨励賞 操作盤上下運動連動式ドア開閉機構
(特許第6526596号)
生産本部 技術部
和田 弘光

発明の概要

機械の操作盤を上下に動かす際、機械ドアが連動して開閉する機構を発明しました。操作盤・機械ドアを別々に動かす手間を省き、作業負荷を軽減させます。

機械ドアは機械幅からはみ出すことなく上下に大きく開閉するため、機械間口を大きく確保でき、作業性を損ないません。

発明の経緯

工作機械加工において生産効率を求める場合、機械を小型化し設置スペースを削減する方法が考えられます。

しかし、省スペースを追求すると、次のような課題が出てきます。

  1. 操作盤を設置できる位置が限られるため、作業の邪魔になる場所に操作盤を配置せざるを得ない場合がある
  2. 機械ドアの開口幅を広くとり作業エリアを確保したいが、ドアを開けた時のドアの行き先スペースが必要になる
  3. 操作盤と機械ドアを別々に動かす手間が生じ、作業者の負荷が増える

従来機では、作業間口を確保する代わりに操作盤をドアの前面に収納する構造となっており、作業時には操作盤・機械ドアの両方を動かす必要がありました。また操作盤は横にずらす方式であるため、機械幅以上のスペースが必要でした。

従来機における操作盤と機械ドア

従来機における操作盤と機械ドア

発明によるメリット

以上のような課題を解決するために考案されたのが、「操作盤上下運動連動式ドア開閉機構」です。本発明により、次のようなメリットが得られます。

  1. 操作盤は作業者が操作をしやすいよう目線の高さに設置されているが、上下可動式のため段取替えなどの作業を妨げない
  2. 操作盤の動きに連動して機械ドアが大きく開口するため、作業エリアを広く確保できる
    また操作盤とドアは上下方向にスライドするため、機械幅が増えず省スペースを維持できる
  3. 操作盤と機械ドアの連動により、両方を1つの動作で動かせるため、作業負荷を軽減できる

 

本発明により、機械の省スペース性を保ちつつ、最小限の動作で機械を操作でき、段取替え等の作業も無理なく行えるようになります。

この機構は特許技術として、XG-4J-WAVE PLUSに採用されています。

 

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