メカトロテックジャパン2021(MECT2021)に出展しました
10月20日(水)~23日(土)の4日間、ポートメッセなごやで開催されたメカトロテックジャパン2021に出展しました。
新型コロナウイルスの影響により、国内の大規模な工作機械の展示会はほぼ2年ぶりの開催となりました。
展示会全体の来場者数は4日間合計で約6万9000人で、弊社ブースにも計560名の方にご来場いただきました。
メカトロテックジャパンとは
西暦奇数年にポートメッセなごやにて開催される工作機械見本市です。
偶数年に東京ビッグサイトにて開催される、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)と並び、国内最大級の規模を誇ります。
前回2019年のメカトロテックには約9万人の方が来場されました。
テーマは「新しい生産形態のご提案」
自動車のEV化が急速に進む中、生産の効率化・自動化がこれまで以上に求められています。
今回はそのようなニーズにマッチする「新しい生産形態」をテーマに5つの技術をご紹介しました。
工程集約の新潮流「XV-3」
一つのベースに3つの加工モジュールを搭載した倒立形旋盤です。フロアスペース:6㎡のコンパクトボディながら、複合旋盤とモジュール旋盤の良いとこ取りを実現した、他社製品とは一線を画す一台です。
3つのモジュールで同一の工程を割り当てるもよし、すべて異なる工程を振り分けるもよし。多彩な使い方が可能です。機械本体は一台なので、チップコンベアやオイルミストコレクタなどの周辺装置が一台分で済む、という点も魅力の一つです。
会場では、回転工具によるミーリング加工やローダ動作を含む実演加工を披露。今回は、3つのユニットそれぞれに異なる工程を割り当て、ホビー用模型の車輪に見立てたワークの加工を行いました。ホビー用とあって一部の愛好家の方々の心を掴んだようで、できあがったワークをプレゼントさせていただく一幕もありました。
小さなボディでロングシャフトに対応「XT-8MY」
自動車の電動化により需要の増加が見込まれるのがモータシャフト。XT-8MYは、回転工具・Y軸機能を備えることで、シャフト加工を強力にアシストします。
会場では、ミーリング加工・Y軸加工といった複合加工を重点的に使用した実演加工を行いました。
汎用機からの入れ替えや、Y軸付きの機種を検討されているお客様、またストッカ等の付帯装置を含めた設備をご検討中のお客様等から、ご相談をいただきました。旋盤でありながら、マシニングセンタさながらの加工ができるとあって、多くの方にご興味を持っていただいたようです。
自動化はもっとコンパクト・リーズナブルに「ServoROT-01」
ServoROT-01(サーボロット-ゼロワン)は、多関節ロボットとトレーチェンジャをワンパッケージにした自動化システムです。
今回のメカトロテックでは、6インチ旋盤XT-6Mと連結したシステムをご提案しました。
コロナ禍も相まって、省人化・自動化は喫緊の課題となっています。セットアップが容易でローコストなことから、比較的導入のハードルが低いロボットシステムが、このServoROT-01です。
洗浄装置や計測装置など、ニーズに合わせて周辺装置を自由に組み合わせられることもポイントの一つ。ご来場者の中には、既存のTAKAMAZ設備への後付けを検討され、実機で動作を確認される方もいらっしゃいました。
生産現場に不可欠な一台を短納期で!「SJ460×1000G」
自動化や無人化が進んでもなお、試作品の制作や省ロット生産で重宝されるのが汎用旋盤です。そうした生産に欠かせない一台を短納期・低価格でお求めいただけるよう、TAKAMAZではECOCA社製の汎用旋盤「SJシリーズ」を取り扱っています。
メカトロテックでは、SJシリーズのスタンダードモデル「SJ460×1000G」を出展しました。
展示会に出展する度に「TAKAMAZにも汎用旋盤があったの?」と驚きの声をいただきますが、今回も例外でなく、多くの関心をお寄せいただきました。
SJシリーズはECOCA社の製品ではありますが、保守サービスはTAKAMAZにて万全の体制でサポートさせていただきます。
シャフト加工を極限まで効率化「VT2-4」
自動車部品向けの製品ラインナップが充実したドイツEMAG社からは、シャフト加工機「VT2-4」を展示しました。
両端面加工・両センタ加工、さらには旋盤加工・ミーリング加工を一台で完結できる優れものです。
工程集約をお考えのお客様を中心に、熱心に実機をご覧いただいていました。またシャフト加工の実演も注目を集めていました。
その他にも生産を効率化するアイデアをご提案
熱変位補正システム「サーモニー®」・主軸状態監視システム「スピモニー®」からなる「T-サポートシステム®」や、TAKAMAZにおけるDXの取り組みをご紹介しました。
加工技術としては、加工びびり改善・切りくず処理へのアプローチを動画や実物を交えながらご紹介させていただきました。
まとめ
今回のメカトロテックは、ほぼ2年ぶりとなる国内大規模の工作機械見本市ということで、ご来場の皆様からはリアルな展示会への熱量の高さが感じられました。
このような状況下でもTAKAMAZブースにお越しくださった皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
今回ご来場を見送られたお客様にも、TAKAMAZ製品を知っていただけるよう、ウェブサイト・SNS・リモート会議等を活用したオンラインでのPRをより一層充実させて参ります。
製品やサービスに関するご質問等も随時受け付けております。お気軽にご相談ください。