MEX金沢2023(第59回機械工業見本市金沢)に出展しました!
5月18日(木)~20日(土)の3日間、石川県産業展示館にて開催されたMEX金沢2023に出展しました。
イベント制限緩和後初めての開催となったMEX金沢。昨年より3000名多い3万5000名を超える方々が来場し、会場は終始賑わいを見せていました。
弊社ブースにも3日間を通して約470名の方にご来場いただき、高松機械工業の最新技術をご覧いただきました。
未来につながる最新技術が一堂に
今年で59回目を迎えたMEX金沢は、日本海側最大規模を誇る機械見本市です。
今年は「技術と歩もう 未来への道」と題し、金属加工・工作機械技術をはじめとした最新の技術が集いました。
近年のものづくり業界のトレンドである「自動化」や「デジタル化」に対応する技術も数多く展示され、ロボットを利用した自動化装置や、工場の無人化・省力化を図る設備など、各社独自の技術をPRしていました。
カーボンニュートラル・自動化をテーマに8つの技術を紹介!
高松機械工業ブースでは、脱炭素(カーボンニュートラル)・自動化をメインテーマに展示を行いました。
カーボンニュートラルや省エネに貢献する「XTS-6」「XWG-3」は、MEXでは初お披露目となりました。
また今回、工作機械以外の新たな取り組みとして「資源ゴミAI自動選別機」も出展。前回より更にパワーアップしたラインナップでご来場の皆様をお迎えしました。
出展機ラインナップ
- XTS-6 (6インチ CNC旋盤) + ユニバーサルロボット
- XWG-3(4インチ CNC旋盤)
- XT-8MY (8インチ CNC旋盤)
- ServoROT-00 (ワーク給排出自動化システム)
- 資源ゴミAI自動選別機
- SJ-460×1000G (ECOCA 汎用旋盤)
- EMAG VT2-4 (EMAG シャフト加工機)
- MCH-381T (メクトロン マシニングセンタ) + FANUC CRXロボット
省エネルギー・省スペースを両立「XTS-6」
高松機械が得意とする6インチチャックCNC旋盤の中でも最もベーシックなマシンがこの「XTS-6」です。
機械幅を1,105mmに抑えた超コンパクトな構造ながら、従来機よりスライド動作を高速化、主軸最高回転数も5,000min-1を実現した高機能なモデルです。
機械停止時に自動で油圧ユニットへの電源供給を停止する「アイドルストップ機能」や、ローダの動作速度を必要十分な速度に自動変更する「ローダ速度最適化機能」を搭載し、省エネルギーにも貢献します。
今回のMEX2023ではユニバーサルロボットを接続し、ローダ以外にロボットでも加工の自動化が行える点をPRしました。
省スペース・高速化を実現した2スピンドル機「XWG-3」
4インチチャックCNC旋盤「XWG-3」は、2スピンドル2スライド機ながら省スペースにこだわった一台。
設置スペースは2.75㎡以下と、通常の旋盤2台連結時に比べてフロアスペースを70%削減できます。
スライド早送り速度は従来機比33%アップ、また新型ローダ「MG30H」を搭載することで、1.94秒の高速ローディングが可能です。
会場では実際にワークをローディングしながら、2主軸での高速同時加工のイメージをご覧いただきました。
6インチ以外も!Y軸搭載で多彩な加工に対応「XT-8MY」
高松機械といえば6インチなどの小型旋盤を思い浮かべる方も多いかもしれません。
実は今回出展した「XT-8MY」のような8インチ以上のラインナップもかなり充実しています!
中でもY軸・回転工具機能を搭載し、触れ止め装置やテールストックなど豊富なユニットを備えた「XT-8MY」はシャフトワークに最適な一台です。
会場では、シャフトワークに加えてフランジワークのデモ加工も行いました。
加工の様子は動画にてご覧ください!▼▼
ワークの供給から加工、計測まで全自動化「ServoROT-00」
「ServoROT」は多関節ロボットとトレーチェンジャをパッケージ化した自動化システムです。
今回出展した「ServoROT-00」は「ServoROT-01」よりコストを抑えたモデルです。
高松機械製品のみならず、他社製品や現場にある既存設備にも接続できるため、手軽に自動化を図ることができます。
今回のMEX2023では、2Dビジョンセンサを取り付けたシステムをご提案。
コンベアから供給されたワークの位置をカメラにて検出し、加工部への供給が可能です。
また計測装置・アウトコンベアも搭載することで、加工からOK品を機外に搬送するまでの一連の作業を全自動化することができます。
ビンを自動で色分け「資源ゴミAI自動選別機」
工作機械以外の新たな取り組みとして、「資源ゴミAI自動選別機」を初出展しました。
本機は、世界的なスキャナメーカであるPFUの技術と高松機械の自動化技術の融合により、現状手作業で行われているビンの色分け工程を自動化するものです。
ベルトコンベアにビンを流すと、ビジョンユニットでビンの色を認識します。その後、流れてきたビンをアームで持ち上げ、透明・茶色・その他の色に選別します。
このシステムにより、1分間で約70本のビンを自動で処理することができます。
※本製品は参考出展です。
即納可能で好評の汎用旋盤「SJ-460×1000G」
低価格・短納期で多くの反響をいただいている汎用旋盤「SJ-460×1000G」を昨年のMEXに引き続き出展しました。
会場では、3つのキューブが入れ子構造になった「取り出せない三重キューブ」の加工実演を行い、たいへん多くのお客様にご覧いただきました!
このSJ-460は汎用旋盤ながらデジタルスケールが搭載されているため、モニタで数値を確認することができ、操作性に優れています。
刃物台には4本のバイトが取り付け可能で、それぞれオフセットをメモリできるため段取り作業が早く楽に行えます。
シャフトワークの量産に適した高出力マシン「VT 2-4」
ドイツEMAG社製の立形シャフト加工旋盤「VT 2-4」を出展。
振れ止め装置やビルトインテールストックを搭載し、約400mmまでのシャフト加工に対応可能です。
マシニングセンタ「MCH-381T」+協働ロボットの自動化システム
関連会社である㈱エフ・ティ・ジャパンが取り扱う、メクトロン社製のマシニングセンタ「MCH-381T」も出展。
今回はファナック製の協働ロボット「CRX」を接続し、6面加工の自動化をご提案しました。
ロボットのダイレクトティーチング体験も大盛況!
ファナック製協働ロボット「CRX-10iA」を使ったダイレクトティーチング体験を開催。
ロボットに直接触れて操作するというめったにない機会に、子供から大人まで多くの方にお集まりいただきました。
今回の体験で少しでもロボットに興味を持ち、身近に感じていただけたのではないかと思います!
学生特別企画でも高松機械の魅力を発信
今回、MEX学生特別企画にも参加し、多くの学生の方々にブースをご訪問いただきました。
実際に機械が動いている様子も見ていただくことで、高松機械の製品についてより深く知り、リアルに感じていただく貴重な機会となりました。
まとめ
自動化・省力化がメインテーマとなった今回のMEX2023。
ブースでは、ロボットを用いた自動化システムや工作機械以外の新たな設備など、今までとは一味違った高松機械の技術に触れていただけたのではないかと思います。
また10月には名古屋でメカトロテックジャパン2023 (MECT2023)が開催されます。
たくさんのお客様を、より多彩なラインナップでお迎えできることを楽しみにしております。
会場でお受けできなかった製品に関するご質問や加工に関するお悩みなども、お待ちしております。ぜひお気軽にご相談ください。